ED治療薬 バイアグラ・シアリス・レビトラの血中濃度と食事の影響

血中濃度を測る

ED治療薬は血中濃度を上げると言われています。血中濃度の上昇は、食事の内容やタイミングなどによって起こることもあります。ここではバイアグラ・シアリス・レビトラの血中濃度と食事の影響について説明します。

バイアグラの血中濃度と食事の影響について

通常バイアグラの血中濃度は主成分のシルデナフィル濃度を参考にします。健常な成人16人を対象にした調査では、空腹時に摂取すると、Tmax(最高血中濃度到達時間)の平均は1.2時間でした。
それに対して食後にバイアグラを飲んだ場合の平均Tmaxは3時間で、飲むタイミングによって血中濃度が上がる時間も変わってきます。血中濃度の推移は食後のほうが緩やかで、空腹時よりも長くなります。
空腹時と食後を比較すると、シルデナフィルの最高血中濃度(Cmax)は空腹時の方が濃くなる傾向があることから、バイアグラの効果は食後に服用したほうが弱まると言えるでしょう。

シアリスの血中濃度と食事の影響について

シアリスはタダラフィルの商品名で、ED治療薬としてよく知られています。タダラフィルを健常な成人(日本人)に投与して血中濃度を調べた結果、投与してからTmaxまでの時間はおよそ3時間となり、消失半減期は14~15時間になることがわかりました。
シアリスは食事の影響がない薬なので、いつ服用しても効果を得ることができます。
服用するタイミングはいつ効果を出したいかで決めると良いでしょう。例えば、食後に性行為があると分かっている場合におすすめする服用のタイミングは、食事が始まる1時間前です。
1時間前に服用することで、食事が終わると思われる2時間後には薬が十分に吸収されているので、効果をより期待できます。

レビトラの血中濃度と食事の影響について

バルデナフィルはレビトラという商品名でよく知られているED治療薬です。日本人の健常成人の場合、レビトラを服用してから血液中にバルデナフィル濃度のピークに達する時間は、平均して0.75時間(空腹時)その後3~5時間ほどかけて減少していきます。血中濃度が食事に与える影響についての調査では、空腹時と食後では前者のほうが血中濃度は高くなるという結果がでました。
レビトラは空腹時に服用することで最も効果を引き出せます。
食事の内容でも効果は変わり、脂質が多い食事のほうがそうでない場合よりもレビトラの効果は弱まります。

ED治療薬は医師の処方を受けましょう

ED治療薬は保険適用外となり、薬代の他に診察代などすべて自己負担になります。できるだけ費用をかけずに治療を進めたいところですが、ED治療薬は医師の診察を受け、処方箋の発行が必要です。
ED治療薬には複数の種類がありますし、健康状態や他に服用している薬の種類によっては処方できない場合もあるからです。
ED治療の臨床効果は70%前後と言われていて、効き目のある薬や服用方法には個人差があります。
医師も様子を見ながら治療を進めていきますので、自己判断せずに医師とともに地道に治療を続けていきましょう。

おわりに

ED治療薬にはバイアグラ・シアリス・レビトラなど複数種類があり、成分の濃度がピークに到達する時間には差があります。
バイアグラ・レビトラは食後よりも空腹時に血中濃度が高くなるため、効果を引き出すなら空腹時の服用をおすすめします。シアリスは食事の影響は受けないので、いつでも服用できます。

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