ED治療薬にはバイアグラ、レビトラ、シアリスなど様々な種類があります。
実は、それらの薬はED治療以外の問題にも効果があり、使用されることがあります。
今回はED治療薬の活用法について解説していきます
ED治療薬を服用できない人とは
ED治療薬には、併用すると相性の悪い薬が存在します。
狭心症や心筋梗塞などの心臓の病気に使う薬の中で、「硝酸薬」、または「(NO)供与剤」と呼ばれる薬を服用している患者さんは、いずれのED治療薬も使用することができません。
なので、心臓の治療で処方薬をもらっている方は、病院でEDを相談する際に心臓の治療を行なっていることや飲んでいる薬についても医師に伝えることを忘れないようにしましょう。
また、脳出血や肝臓に障害のある方も服用が不適当とされることがあります。
その他にも抗真菌薬などにも飲み合わせの悪いものがありますので、何か治療をしている場合は必ず医師に相談してから服薬を検討してください。
ED治療薬で早漏改善にも
男性は射精すると一旦性的欲求がなくなり、なかなかすぐにまた勃起することが難しいです。
早漏の場合、早く射精してしまうので、パートナーがまだ十分に満足していないというケースもあります。
その状況が続くと二人の関係さえも壊れてしまうといったこともあります。
早漏は、男性にとってとても重大な問題であり、悩んでいる方も多くいらっしゃいます。
そんな早漏の解決にED治療薬が活用できます。
「性行為自体はできるから治療するまでもない」と思っている方でも意外と効果的な場合があるので、悩みがある場合は泌尿器科などの専門医に相談してみることをおすすめします。
妊活に苦しむパパにも
妊活中の女性はとてもデリケートであることはよく知られていますが、パートナーの男性も同じくらいデリケートな心理状況にあることが多いです。
妊活にはタイミング法というものがあります。
タイミング法では決まった日に性行為を行いその日に射精をしなければいけません。
そうすると多くの男性は、その性行為を本能による行為ではなく機械的な作業のように感じてしまい、勃起しないことや勃起してもなかなか射精できない状態に陥ることがあります。
さらに、子どもを作るという二人の願い、奥さんの願いを叶えたいという気持ちとの板挟みになってその行為自体がストレスに変わってしまう人も少なくありません。
そのようなケースでED治療薬が処方されることもあります。
疲労でEDになった男性
仕事はバリバリしているけど、夜の生活がすっかりおざなりになって勃起しなくなったという男性も少なくありません。
仕事を頑張りすぎることで生活習慣が乱れ、EDになってしまうことがあります。
そういった方にもED治療薬は効果的です。
薬を飲んで勃起することで勃起の感覚を思い出すことができ、EDを克服できることがあります。
また、職場の状況や日々の疲労、ストレスなどによって、 心因性のEDになってしまうことがあります。
心因性のEDの場合、ED治療薬の服用で解決することもありますが、根本的な治療としてはストレスになる原因を取り除くことが必要なので、 心療内科を受診して専門医のカウンセリングや抗精神病薬での治療を受けることなどをおすすめします。
おわりに
ED治療薬には様々な活用法があります。
EDは様々な要因が折り重なることで発症してしまう病気なので、一度だけ勃起させるというだけでなく、EDになってしまった根本的な要因を取り除くことがED治療には大切です。
ED治療薬をED以外の治療で活用する際も、副作用や併用禁忌薬についての注意が必要なので、きちんと医師の診断を受けてから使用するようにしましょう。