糖尿病になるとEDになりやすいと言われるのはなぜ?

糖尿病とED

「糖尿病になるとインポになる」と昔からよく言われてきました。今なら「EDになる」と言うところですが、この「みんな知ってる医学常識」は、正しい半面と誤解されている半面があります。この記事では、糖尿病とEDの関係を分かりやすく解説していますので、血糖値が気になる男性は参考にしてください。

そもそも糖尿病がどうEDに関係しているの?

糖尿病がEDの大きなリスク要因なのは本当です。その理由は、糖尿病が毛細血管や末梢神経にダメージを与える病気だからです。血糖値の高い血液は血管の壁を傷つけやすいので、糖尿病を長年放置すると、血管やその周囲の神経が障害されて、さまざまな合併症が現れます。
合併症を起こしやすいのは細い血管や神経が集中している場所です。糖尿病の合併症として有名なのが、悪化すると人工透析が必要になる「糖尿病性腎症」、失明することもある「糖尿病性網膜症」、壊疽(えそ)を起こして足を切断することもある「糖尿病性神経障害」の3つです。
これらの重大な合併症を発症する前に、男性はほとんどの場合場合EDを発症します。ペニスにも細い血管や神経が集中しているので、次のような症状が出てくるからです。
① 神経が障害されることで、脳からの勃起の指令がペニスに伝わりにくくなる。
② 血管が障害されることで、陰茎海綿体に血液が流入しにくくなる。

糖尿病と診断された人がすべてEDなわけではない

上記のように糖尿病はたしかにEDの原因になりますが、糖尿病と診断された人がすべてEDなわけではありません。というか、糖尿病と診断されても真面目に血糖値コントロールをしている患者さんの多くはEDではありません。
「ほとんどの人がEDになる」というのは、重い合併症が出るまで長年高血糖値を放置した場合です。この点を誤解すると、糖尿病の患者さんに対する差別につながりかねないので注意しましょう。

糖尿病が原因のEDはED治療薬が効かない?

もう1つのよくある誤解は「糖尿病が原因のEDはED治療薬が効かない」です。確かに、思い神経障害や血管障害がある糖尿病の患者さんにはED治療薬(PDE5 阻害薬)は効果がない場合がありますが、上記のような重い合併症が出る前なら、ED治療薬の効果は十分期待できます。
患者さん自身も、中折れなどのED症状があっても、それをすぐに糖尿病と結びつけてあきらめてしまわないことが大切です。糖尿病でなくても中高年の男性には軽度のED症状はかなりの確率で現れます。性行為を射精まで維持できない中折れがの原因が糖尿病とは言い切れないのです。
東京女子医科大学の糖尿病センターのホームページに次のような記述がありました。
「糖尿病性 ED における PDE5 阻害薬の効果は性欲があり、勃起機能が残存し、ED 期間が4年以下、糖尿病合併症が高度でない例ほど期待できます」
多くの糖尿病患者さんにとって心強い言葉です。

おわりに

糖尿病と診断されたからといって「糖尿病なのだからED症状があるのは仕方ない」と中折れを糖尿病のせいにして諦めてしまってはいけません。糖尿病の治療と平行してED治療薬を服用することができます。また、糖尿病でも重大な合併症が出るほど病状が進行していない場合は、ED治療薬の効果をじゅうぶん期待できます。

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