AGA(男性型脱毛症)治療薬

プロペシア(1mg)

飲む育毛剤「プロペシア」

プロペシア(Propecia)はフィナステリドを有効成分とし、1997年に米国メルク社が開発した世界で初めて医師が処方の内服による男性型脱毛症(AGA)治療薬です。
日本では厚生省(現:厚生労働省)より承認を受け、2005年12月14日より国内で発売が開始されました。従来の脱毛、薄毛治療は塗り薬しかありませんでしたがプロペシアの登場により画期的なAGA治療薬として人気があります。

【効果】
髪の毛には一定の周期で抜けて生えてを繰り返す毛周期(ヘアサイクル)があります。毛周期は通常「成長期(2~6年)」「退行期(2週間)」「休止期(3〜4ヵ月)」となっているのですが、AGAの方は長期が数ヵ月~1年と短く、成長する前に抜けていってしまうことで薄毛が進行してしまいます。その原因は男性ホルモンの一種であるDHT(ジヒドロテステステロン)が主に男性の頭皮や前立腺に存在する5α還元酵素(5αリダクターゼ)と呼ばれる酵素によりDHTに変換されることで産生されます。
プロペシアの有効成分フィナステリドは、フィナステリドは5α還元酵素のうちのⅡ型を阻害し、DHTの産生を抑制することでAGAの進行を防いでくれます。
通常3ヵ月で効果があらわれる方もおられますが、通常6ヵ月間お薬を飲み続ける必要があります。発毛効果が得られたからといってすぐに服用をやめてしまうと、再び髪の毛が元の状態に戻ってしまいます。

【服用方法】
プロペシアは、毎日1日1回決まった時間に服用してください。決まった時間に服用することで薬剤の血中濃度が安定し高い治療効果が望めます。また、1mg/日以上服用してもAGAの治療効果に差はありません、必ず規定の量を服用してください。

【副作用】
プロペシアによる副作用は頻度は低く、症状も軽度であります。主な症状として勃起不全やリビドー減退(性欲の減少)がありますが全体の1%程度となっております。
プロペシアを服用し、副作用を感じた場合は医師にご相談ください。

【注意事項】
プロペシアは男性型脱毛症(AGA)の治療薬で20歳以上の成人男性のみに処方できるAGA治療薬になります。妊娠・授乳中の女性は服用できません。子供に関しても安全性や有効性が確立されておりません。
早い方で3ヵ月の連日投与により効果が現れる場合もありますが、通常は6ヵ月連日投与してください。

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